こんにちは、コスメコンシェルジュの石川です(@cosme_dokugaku)。
この記事では、私の経験をもとに「日本化粧品検定」のおおまかな出題の傾向と対策をまとめています。
はじめに
日本化粧品検定では、試験時に問題用紙を持ち帰ることができません。
当日は 問題用紙にも受験番号と名前を記載することが求められ、さらに試験後に回収されるなど非常に厳格に管理されています。
そのため、既に10回以上も実施されている試験にも関わらず、日本化粧品検定に関しては「過去の出題傾向」がほとんど明らかになっていません。
ネットで調べても、過去に受験された方が 記憶をたどりながら おおよその傾向を書いている例が数件あるだけ・・・
多くの受験生が知りたいであろう以下のような項目に関しては 残念ながらいまいち判然としません。
- 問題集の問題はそのまま出る?下の級の問題は何%くらい出るの?
- 公式テキストにしか記載がない部分はどの程度出るの?
私は友人のAと共に2018年の春と冬の2回受験をしました(2級を1回、1級を2回受験)。
その際、試験終了後に 2人で記憶をたどりながら出題された設問を思いだし、問題集と公式テキストの対応個所に付箋を貼ってみたのがこちら↓。
付箋の数をそれぞれ集計してみたところ、ザックリとした出題傾向のようなものが分かってきましたので、独学される受験生の方の参考になればと思い、ちょっと紹介しておこうと思います。
当記事の内容は あくまで「私と友人の記憶によれば・・・」という注釈つきの情報です。その点はあらかじめご了承ください。
「日本化粧品検定」の出題傾向
日本化粧品検定で出題される問題は、大きく以下の4つのタイプに分類できます。
- 公式問題集の設問がそのまま/ほぼそのまま出る問題
- 公式問題集の設問をベースに派生・応用した問題
- 公式テキストにしか記載がない箇所から出題される問題
- 下の級の範囲から出題される問題
各問題の出題割合のイメージは↓こんな感じです。※あくまで私と友人の記憶からの類推です。
それぞれについて 簡単に説明します。
1. 公式問題集の問題がそのまま/ほぼそのまま出る問題
公式問題集の問題がそのまま、または、文章を多少変えて「ほぼ」そのまま出題されるケースが全体の2.5~3割程度あります。
実際の出題数としては、おおよそ 15~20問といったあたりでしょうか?
これは、受験生にとっては いわばサービス問題とでもいう感じのものですね。
2. 公式問題集の設問をベースに派生・応用した問題
また、問題集の設問をベースにして そこから派生・応用させたタイプの問題が2.5~3割程度出題されます。
ちょっとわかりにくいと思うので、例をあげて説明してみます。
例えば問題集に以下のような問題があったとします。※この問題は私が考えたものです あくまで例として読んでください。
- 【問題】以下の着色剤の原料のうち一つだけ種類が異なるものはどれか?
- 【選択肢】(1) カオリン / (2) タルク / (3) シリカ / (4) クロロフィル
- 【正解】(4) クロロフィル
- 【解説】クロロフィルだけが天然色素になります。ほかのカオリン、タルク、シリカは無機顔料で体質顔料に分類されるものです
で、この上記問題をベースにして、実際の試験では以下のような派生的な問題が出されます。
- 【問題】カオリンの分類の組み合わせとして正しいものを選べ
- 【選択肢】(1) 無機物質-体質顔料 / (2) 無機物質-着色顔料 / (3) 有機物質-体質顔料 / (4)有機物質-着色顔料
- 【問題】着色料に関する説明で適切でないものを選べ
- 【選択肢】(1) タルクは無機顔料の着色顔料に分類される / (2) クロロフィルは天然色素に分類される / (3) カオリンや酸化チタンは無機顔料である / (4) 有機合成色素には「黄色5号」「赤色213号」などがある
問われる角度は異なっていますが、いずれも問題集を解説まで読み込んで、内容をしっかり理解できていれば対応可能な問題です。
こちらも、実際の出題数としては、おおよそ 15~20問といったあたりでしょうか?
3. 公式テキストから出題される問題
日本化粧品検定は、あくまでも「公式テキストの内容すべてが試験範囲」になっています。
問題集に掲載されている問題は、あくまで全体の一部でしかないため、公式テキスト全てがカバーできているわけではありません。
そのため、問題集では扱われていなくても、公式テキストに掲載がある箇所からも2.5~3割程度 出題されます。
公式テキストで「検定POINT!」とマークがついている部分が中心になりますが、まったくの無印で、赤字にすらなっていない個所からも結構出ますので、対策がやっかいです。
こちらもおよそ15~20問程度の出題となります。
4. 下の級の範囲から出題される問題
例えば、1級の試験では、1級テキストの内容に加えて、2.3級テキストの内容も出題されます。 ※2級であれば3級範囲が出ます。
これが、およそ6~8問程度でます。
「日本化粧品検定」の試験対策
以上を踏まえて考えられる 試験対策は↓こちらです。
- 問題集準拠の問題は完璧に!
- 公式テキストからの出題には長期スパンで対応!
- 下級の問題は 時間がある時にザックリ眺めておく!
1. 問題集準拠の問題は完璧にしておく!
問題集からそのまま、あるいはそこから派生したタイプの問題が、全体の5~6割程度出題されます。
なので 問題集の内容は 完璧に抑えておきましょう。
問題集に準拠した問題はいわばサービス問題のようなものですから、これを確実にゲットできるかどうかが鍵になります。
2. 公式テキストからの出題には 長期スパンで対応する!
日本化粧品検定の合格ラインは「正答率:70%前後」となっているため、問題集だけを完璧に覚えても合格はできません。
問題集では直接 問題としては触れられていない公式テキストの内容を いかに理解できているかが、合格の最大のポイントです。
公式テキストからの出題は、全分野で「まんべんなく」出題されます。
また「POINT!」や「赤字」以外の部分からも普通に出題されます。
こちらは、守備範囲が広くなるため、正直、一朝一夕で対応できるようなものではありません。
特にカタカナ英語が飛び交う成分や原料系は「暗記」しか対応方法が無く、覚える分量も非常に多くなりますので、早い段階で学習をスタートしておく必要があります。
3. 下級の問題は 時間がある時にザックリ眺めておく
下級の問題は 出題数も少なく、多くの方にとっては一度学習した内容でもあるため「しっかり時間を取って勉強する」必要は無いかと思います。
ただし、少ないとはいえ1割程度は出るわけですから、ここを全部落してしまうと合格に黄色信号が灯ってしまうことも事実。
時間に余裕がある時に、下級のテキストを眺め、忘れてしまっている個所などをザックリと洗い出してみるとよいのではないでしょうか?
まとめ
当記事で紹介している出題傾向は、あくまで私と友人の記憶に基づくものですので、その点は御留意ください。
出題傾向などは随時変更される可能性がありますので あくまで参考としてお読み頂ければと思います
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1.2級 公式テキストも付属するため 受講するだけで一通りの準備ができてしまう点も魅力です(※管理人レビュー)